挨拶のスタイルもさまざま!気持ちのよい挨拶でコミュニケーションを始めよう

挨拶はコミュニケーションの原点です。
外国人の方とより良いコミュニケーションをとるためにも、基本的な挨拶は覚えておきたいものです。相手の国の言葉で挨拶できれば、きっとそこに笑顔が生まれることでしょう。
主な言語の挨拶
まずは主要言語の「こんにちは」をご紹介します。言語によっては、朝昼夜で挨拶が変わりますが、本記事では、日中に使えてかつ初対面でも失礼のない「こんにちは」に絞って取り上げています。
言語 | 「こんにちは」 | 主な国・地域 |
中国語 | 你好(ニイハオ) | 中国(台湾) |
韓国語 | 안녕하세요(アニョンハセヨ) | 韓国 |
タイ語 | 女性:สวัสดีค่ะ(サワッディーカー) 男性:สวัสดีครับ(サワッディークラッ) |
タイ |
ヒンディー語 | नमस्ते(ナマステ) | インド |
英語 | Hello(ハロー) | 米国、英国、オーストラリア等 |
フランス語 | Bonjour(ボンジュール) | フランス、ベルギー等 |
スペイン語 | Buenas tardes(ブエナス・タルデス) | スペイン、中南米諸国等 |
ポルトガル語 | Boa tarde(ボア・タルヂ) | ポルトガル、ブラジル等 |
ドイツ語 | Guten tag(グーテン・ターク) | ドイツ、オーストリア、スイス等 |
タイやヒンディー語圏では、上記挨拶に合わせて、合掌や軽くお辞儀をすることでより丁寧になります。よく接する機会のある国の挨拶のスタイルについて、深く勉強してみると面白いかもしれません。
またイスラム教では、
Assalam alaikum(アッサラーム・アレイクム)
というアラビア語の挨拶を頻繁に使います。これは「あなたに神の平和を」という意味で、朝昼夜を問わず、「こんにちは」「もしもし」「ただいま」など様々なシチュエーションで使われます。
握手は相手の目を見て堂々と!
欧米では右手で握手を交わすのが挨拶の基本です。武器を持っていないことを示すことで、相手への信頼の姿勢を表現しています。握手のほかにも、頬に軽くキスをしたりハグをするなど、親密度によって挨拶の方法が変わります。
握手に慣れていない日本人は、弱々しい握手になりがちですが、それでは弱い人間、自信のない人間ととらえられてしまう可能性があります。また、視線を合わせないと不誠実な印象を与えてしまいます。相手の目を見ながらしっかりと手を握ることが握手のポイントです。ただし女性が相手の場合は力加減に注意し、軽く握るようにしましょう。
なおマナーとして、目下の人から先に手を差し出すのは失礼になります。日本のビジネスシーンにおける名刺交換では、目下の人から先に名乗るのがマナーとなっているので、握手は逆、と覚えておくと良さそうです。
また異性どうしの場合は、女性から手を差し出すのを待つのがエチケットです。特にイスラム教では、夫婦ではない異性どうしが触れ合うことはまずないため、男性から手を差し出すとイスラム教の女性は戸惑ってしまうので気をつけましょう。
世界に誇れる「お辞儀」
日本の「お辞儀」や「会釈」は相手への敬意を表す伝統的な挨拶ですが、頭を下げる習慣のない欧米ではかつて、日本のお辞儀やぺこぺこする様子が奇妙な習慣として見られていたようです。
しかし近年では日本人の礼儀正しさの象徴として、お辞儀が世界的に認められてきています。オバマ大統領やプロスポーツ選手たちが、敬意の表現としてお辞儀するシーンもニュースなどでよく見かけるようになりました。
国や地域、宗教によって挨拶のスタイルは様々ですが、何よりも大切なのは相手に対する敬意であることは間違いありません。