文化の相互理解が大切!外国人と一緒に働く際のコミュニケーションに関する調査レポート

厚生労働省によれば、2016年10月末時点で、外国人労働者数は1,083,769人。2015年同期比で175,873人(19.4%)増加し、4年連続で過去最高を更新しています。とくに大都市圏では外国人労働者と一緒に働く機会も増えてきているようです。
そんな中、求人情報サイト「はたらこねっと」が2017年9月〜10月にかけて実施した、外国人と一緒に働く際のコミュニケーションに関する調査データを公開しました。
外国人と一緒に働いた経験がある人は60%!
国籍別では中国が最多で30%
海外からの労働者と働いたことがある人は60%と半数を超える結果となりました。一緒に働くことについては、人材不足が解消されたり、さまざまな文化を知ることができるという観点から歓迎する声がある一方で、日本人の雇用が脅かされそうという不安の声も見られました。
Q. 今まで外国人がいる職場で働いたことはありますか?
職種としては一般事務・データ入力が最多に。
またどの国籍の方と一緒に働いたことがあるか聞いたところ、中国が30%と最多で、韓国、フィリピンと続きました。
Q. 外国人の方と働いていた職種を教えてください
Q. 一緒に働いたことのある外国人の国籍を教えてください
「日本以外の文化を知るきっかけになった」64%
外国人と一緒に働いて良かったこととして、「日本以外の文化を知るきっかけになった」が64%。「交友関係が広がった」が次いで38%、「学ぶ意欲や働く意欲が触発された」が36%となっています。「人材不足が解消された」や「海外からのお客様への対応がスムーズにできた」といった直接的な外国人労働者の雇用メリット以上に、職場がグローバルな環境になることが一緒に働く日本人にも良い影響を与えていることがうかがえます。
また「誰に対してもはっきりと意見を言ってくれた」という意見も25%あり、職場の風通しを良くしたり、日本人同士では言いづらいこともしっかり意見を伝えるという外国人労働者の姿勢を好印象に受け取っている意見もあったとのことです。
Q. 一緒に働いたことで良かったことは何ですか?
「意思疎通がスムーズにできなかった」が3割超。
価値観や文化の違いから生まれる問題も
外国人と一緒に働いて困ったこととして、「意思疎通がスムーズにできなかった」が35%。次いで「日本人よりも細かい指示や説明が必要だった」が29%、「仕事に対しての価値観が違った」が28%と続く結果となりました。その他、「時間に対してルーズな場面があった」など、価値観や文化の違いから発生する問題も見られました。
一方で、「働き手が増えてシフトが削られた」という回答は2%にとどまり、外国人労働者が増えると雇用が奪われるかもしれないといった懸念は、今のところそれほど生まれてはいないようです。
Q. 一緒に働いたことで困ったことは何ですか?
外国人がいる職場で働いてみたい人が60%!
コミュニケーションにはお互いの理解が必須
「外国人がいる職場で働いてみたいか?」という問いに対して「ぜひ働きたい」が25%、「やや働きたい」が35%と、一緒に働きたい派が半数を上回る結果となりました。
また外国人と一緒に働く際に工夫したこととして、ゆっくりと分かりやすい言葉で会話したことや、文化の違いをしっかり理解することが挙げられました。
Q. 外国人がいる職場で働いてみたいと思いますか?