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JTBが2019年の旅行動向見通しを発表。訪日外国人旅行者数は過去最高の3,550万人へ

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JTBは、2019年の旅行市場についての見通しを発表。訪日外国人旅行者数は、過去最高の3,550 万人(前年比+12.3%)に達すると予想されています。

▼ 2019年の旅行市場規模(推計)

2018年は、9 月の訪日外国人旅行者数が台風や地震の影響によって前年同月比 5.3%減となり、5年8カ月ぶりに前年同月を下回りましたが、10月の訪日外国人旅行者数は264万人(前年同月比+1.8%)、11月は245万人(同+3.1%)となり、1月~11月の累計では2,856万人(同+9.1%)となっています(12月19日 日本政府観光局発表)。国別にみると、人数では中国が最多で、韓国、台湾が続いています。日本を何度も訪れるリピーターの増加やLCC路線の充実により、地方空港から直接地域に入る旅行者も増えています。
2019年は、すでに成熟市場となっている中国、韓国、台湾、香港からの訪日外国人旅行者の伸び率はやや鈍化するものの、欧米や東南アジアからの旅行者の伸びが期待されることから、訪日外国人旅行者数は3,550万人(前年比+12.3%)と推計されています。

2019年のトピックおよび見通し

併せて発表された2019年のトピックの中から、訪日旅行に関係する情報を抜粋してご紹介します。

大型スポーツイベント「ラグビーワールドカップ2019™日本大会」開催

世界のラグビーファンには欧米を中心として富裕層も多く、熱心なファンが世界各地から日本を訪れることが予想されます。また、大会の開催期間が長い上に、日本各地(札幌市、釜石市、熊谷市、調布市、横浜市、袋井市、豊田市、東大阪市、神戸市、福岡市、熊本市、大分市)の12のスタジアムで試合が開催されることから、開催地を訪れる外国人旅行者の増加とともに、周辺観光を通じた地域経済への波及効果も期待されます。

国際線の拡充

国際線の複数の路線で新規就航が予定されています。2月に全日空が成田~ウィーン線、3月には日本航空が成田~シアトル線の就航を予定しているほか、ルフトハンザドイツ航空とブリティシュ・エアウェイズの関西~欧州路線の拡大もあり、日本からの海外旅行者と訪日旅行客、双方の増加が期待されます。
LCCは、アジアからの訪日旅行者の増加を受けリーズナブルな交通手段として路線が増加し、また地方空港から直接海外につながる手段としても定着しつつありますが、2019年も新規就航による路線拡充が予定されています。

デジタル時代を反映し、新しい技術を活用した予約サービスや旅行体験が広がる

ここ1、2年で、AI(人工知能)やVR(仮想現実)などの新しいテクノロジーを利用した商品やサービスが次々に生まれるようになってきました。旅行の予約購入のサービスでは、AIを使った旅行相談やコールセンターでの対応などが実用化されつつあります。
旅行先でVRやAR(拡張現実)などを使い、過去の街並みを体験したり、旅行の疑似体験も可能になってきました。また、デジタルアートの広がりを受けて、地域の自然や街並みを最新のデジタル技術と融合させ、新しい魅力を提案するといった動きも増えてきそうです。

旅行中の過ごし方の提案が増える

気軽な体験から深い学びまで、旅先での「体験」が人気で、DMOを中心とした地域発信の体験プランが増えています。専門家が案内する本格的な体験から、マッチングサイトを通じた気軽な体験まで様々なプランが登場しており、観光地ではない地域での生活文化を体験してもらうことで、地域のファンを創る動きも高まっています。

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